正副部会長挨拶/JC石材部会

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2011年度日本青年会議所 石材部会
部会長 
山口康二(岡崎JC)
はじめに
 1985年の創設以来、日本青年会議所石材部会では第1回ジャパンストーンフェアの開催、全国石材統一団体の設立、石の啓蒙活動、各種研修事業等、常にその時代に求められる運動を推進してきており、様々な場面で石材業界に対するリーダーシップを発揮してまいりました。これらの活動の根底には、「明るく希望の持てる業界にしたい」という先輩諸兄の熱い想いが込められており、その志は今も変わることなく連綿と受け継がれてきています。
 しかしながら昨今の業界全体を俯瞰してみると、先行き不透明な経済状況により、石製品の買い控え、価格競争の激化といった問題が全国各地で表面化してきています。また、宗教心の希薄化、新たな葬送形態の出現などもあり、“お墓離れ”といった傾向も顕著になってきています
 この危機的状況を打破すべく、既に業界の多くの団体・組織において様々な施策が図られていますが、このような混沌とした状況を乗り越えるためには、何より机上の空論ではなく、青年らしいまっすぐな気持ちと行動力を活かした積極果敢なチャレンジが求められるものと思います。今こそ、向上心と利他の精神溢れるJCメンバーならではの運動を通し、業界の未来に明るい希望を照らし出していく必要があるのです。

お墓を通し、思いやりの心を伝播
 昨今、人の心の荒廃を起因とし、子が親を殺め、親が子を殺めてしまうような悲惨な事件が多々見受けられます。物質的には豊かになった現代社会ですが、これまで大切に育んできた様々な伝統や素晴らしい精神文化を置き去りにし、「自分さえ良ければそれで良い」という利己主義が蔓延しているように感じます。そして、この「利己主義」の蔓延こそ、先祖や家族に対する感謝の気持ちを低下させている要因であり、結果的に宗教心の希薄化=お墓離れに繋がっている大きな理由であると考えます。
 ただし、私たち日本人の心の中には、「感謝の気持ち」や「思いやり」というものは間違いなく備わっているものです。私たちが扱っている「お墓」にはこの潜在的な心を引き出す要素を十分兼ね備えているものがあり、その気づきを提供する機会を創ることが重要であると考えます。
 そのためにも、まずは私たち石材部会メンバー自らが「思いやりの心」を伝播していくことの重要性を理解すると共に、そのための手法を学ぶ必要があります。その上で「石やお墓のある暮らしがいかに豊かなものであるか」「お墓参りすることで得られる心の充足感」などを発信する機会を創り、一人でも多くの方にお墓を通した「思いやりの心」を伝播していくことで、業界の健全な市場創造に繋げていきたいと考えています。

人づくりを通した健全な市場づくりを
 社会も業界も、人の営みによって成り立っているものと考えます。それゆえに、企業はもちろん業界も、そこに従事する「人」の資質によって結果は大きく変わっていくものと思います。たとえ豊かな市場が存在していたとしても、そこに携わる業界人が信用を失うようなことを繰り返していれば、間違いなく社会から必要とされない業界になっていくでしょう。業界や社会から、信用され、慕われ、親しまれ、感謝されるような「人」が増えていけば、自ずと石材業界も活性化していくものであり、その「人」を通して健全な市場を創造していくことができると確信しております。
 私たち日本青年会議所石材部会メンバーは「明るく豊かな業界づくり」を共通目的として考えられる20代・30代の青年石材人であり、各地で活躍しているJCメンバー同士が互いに知恵を出し合い、相互の感性を磨きながら、人間力を高め合っている団体です。既に業界リーダーとして活躍されている先輩も多く存在していますが、常に新しい目標を定め挑戦を繰り返す、そんな背中に憧れを抱いて入会するメンバーも少なくありません。
 この石材部会の良き伝統を継承していくためにも、2011年度は、石に関わる「人」にクローズアップし、様々な「人」の取組みを学び、習得することでメンバー自身の自己成長を実感できる事業を展開してまいります。
また、その学びをより効果的に得るためにも、グループ制による事前取材(研修)を行い、その結果を石材部会内で共有し、アウトプットし合うことで、業界や社会から必要とされる魅力的な「人」を数多く育成していきます。このようにメンバー自身の資質向上を通して、健全な市場づくりの実践に繋げていきたいと考えています。

最後に
 人は、自分自身でも気づかない大いなる可能性を秘めているものです。それを引き出すためには、何より様々なことに対しチャレンジしていく、その行動力こそが大事なことなのです。厳しい世の中を嘆いているだけでは何の変化もない。自分たちの未来は、自分たちでしか変えることはできないのです。ぜひ、自分の魅力と未来への可能性を高めるためにも共に挑戦していきましょう。その先には、今以上に成長しているあなたが、業界や社会から、信用され、慕われ、親しまれ、感謝されている、そんな姿が待っているはずです。


 
 
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